IPv4でのARPを利用したGratuitous ARPの説明として、適切なものはどれか。
ア ターゲットIPアドレスフィールドに自端末が使用するIPアドレスをいれて、MACアドレスを問い合わせる。
イ ターゲットIPアドレスフィールドに通信をしたい相手のIPアドレスをいれて、MACアドレスを問い合わせる。
⇨通常のARP要求の動作
ウ ターゲットMACアドレスフィールドに自端末が使用するMACアドレスを入れて、IPアドレスを問い合わせる。
⇨RARPの動作で、外部記憶装置を持たない端末が起動時に自身のIPアドレスを得るために行います。
エ ターゲットMACアドレスフィールドに通信したい相手のMACアドレスを入れて、IPアドレスを問い合わせる。
⇨RARPの動作
正解 ア(H28年度秋期ネットワークスペシャリスト 午前II問6)
Gratuitous ARPは、IPアドレスの重複利用を確認するために使います。
DHCPサーバでIPアドレスを管理していれば、Gratuitous ARPは本来不要ですが、DHCPサーバが、別の機器に割り当てたIPアドレスに対して継続利用の要求があった際、サーバの不具合などで許可を出してしまうことがあります。これを防ぐためにGratuitous ARPが使われます。
このほか、キャッシュの更新にも使われます。仮想サーバや機器の入れ替えなどで、同じIPアドレスを使う機器のMACアドレスが変わったときにGratuitous ARPを実行します。ARP要求を受け取った機器は、キャッシュやアドレステーブルに記録されたMACアドレスを上書きするので、正しいMACアドレスに更新されます。
試験に出る情報ネットワーク技術キーワード
情報ネットワーク技術者としてのスキル向上のため、各種資格試験から頻出キーワードを抽出していきます。
0コメント